医師資格証と電子処方箋
医師資格証(HPKIカード)
日本医師会電子認証センターでは、ネットワーク上で医師資格を証明するための電子証明書を発行しております。
この電子証明書は、カード内のICチップに格納され、コンピューターやICカードリーダーを用いて、電子署名の機能や地域医療ネットワーク等の認証のために利用することができ、その中で「医師であること」を電子的に証明することが可能です。
また一方で、時に発生する、なりすまし医師等への対策としても使えるよう、現実の世界においても医師の資格保有を証明できるように、偽造防止加工を施し、医師資格保有者であることをICカードの券面に記載しました。これが、認証センターの発行する医師資格証です。
医師資格証を活用することで、IT世界においても現実世界においても、医師であることを患者さんや国民の皆さまに証明することができます。
2023年1月から、オンライン資格確認のインフラを活用した電子処方箋の仕組みの運用が開始され、電子処方箋の発行には医師資格証(HPKIカード)を用いた電子署名が必要となります。
医師資格証の申請手続き
申請書類 | ①発行申請書(原本) ②住民票の写し(原本提出) ③身分証のコピー ④医師免許証のコピー |
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料 金 | 日医会員は新規、5年更新時とも無料。非会員は税込5500円。 紛失・破損による再発行は、日医会員・非会員とも5500円。 |
詳しくはこちら:医師資格証のご案内
HPKIセカンド電子証明書管理サービス
日本医師会は、日本薬剤師会、医療情報システム開発センターとともに、電子処方箋など、医療現場においてHPKIをより使いやすくするための取組みとして、『HPKIセカンド電子証明書管理サービス』を共同開発し、2022年12月からその運用を開始しております。
既述の3団体は、厚生労働省が施策として普及を進めている「保健医療福祉分野HPKI認証局(Healthcare Public Key Infrastructure認証局)」(以下、HPKI認証局)を運営しており、各HPKI認証局では、電子的な身分証明書である「HPKI電子証明書」を発行し、その電子証明書を格納したICカード(以下、HPKIカード)を提供しております(日本医師会は「医師資格証」)。
医師は、これらのHPKIカードを用いることで、医療分野国家資格を電子的に証明できる「HPKI電子署名」を行うことができますが、カード型であることから、HPKI電子署名を実施しようとする全ての端末(電子カルテ等)にカードリーダーが必要なことや、破損・紛失時に業務が滞るといった問題点が指摘されておりました。そのため、3団体ではHPKI電子証明書を安全なクラウド上にも格納することで、HPKIカードを用いなくてもHPKI電子署名が可能となる「HPKI電子証明書管理サービス」を3団体で共同開発しました。各認証局がHPKIカード発行対象者に対して、追加でクラウド用のHPKI電子証明書「HPKIセカンド電子証明書」を発行・格納することによって、スマートフォンでもHPKI電子署名を行うことができるようになりました。
HPKIカードは、会員証等の現実世界における身分証明書や研修会時の受講受付等に活用することから、引き続き発行を継続することになります。今回のクラウド上に格納するHPKI電子証明書は、HPKIカード保有者に対して発行するもので、あくまでHPKIカードを補完する位置付けのものとされています。
<HPKIセカンド電子証明書のメリット>
- 使用時にHPKIカードがなくてもHPKI電子署名が可能になります。
- 電子カルテのログインと連動してHPKI電子署名が可能になります。
- 地域医療連携システムへのログインをより安全で簡便にすることができます。
- 医師資格証(名称)
- 氏名/生年月日
- 日医会員ID/医籍登録番号(日医非会員の方は「非会員」と印字)
- 医師資格証の有効期限(医師資格証の有効期間は5年間)
- HPKIロゴ(2017年1月発行分より印刷)
- 医師資格証所持者の写真(発行申請書に貼付した写真)
- カードID(医師資格証ごとに、一意のIDを付与)
- 医師資格証の発行日(申請日とは異なります)
関連リンク
- 電子処方箋(厚生労働省HP)